僕のコーヒーはマンゴー、ドリアン、バナナと一緒に 育っています

僕は、、、


僕は・・・

レディ・プルナワンです。インドネシアの、ジャワ島の西、パンガンダランで生まれました。両親は農家を営んでいます。僕は子どもの頃から両親の農作業を手伝っていました。僕は自然のなかで育ち畑作業をしたり森で遊んだりするのが大好きでした。大自然は常に僕に活力を与えてくれます。

僕はUST大学農学部で、持続可能な農業に関しての勉強をしました。ある日、日本の農家が行っている自然農業についての記事を読みました。福岡正信(1913年生まれ)という自然農業の創始者についてです。

「わら一本の革命」について書かれた彼の本を読んだり、日本の農業に関するインターネット動画を見て日本人の営む農法に興味を持ち、いつか日本で農業を学びたいという夢を持ちました。
 

<夢が叶うチャンス> 

2015年にやっとその夢を実現するチャンスがやってきました。大学で日本での農業のインターンシップ募集のお知らせをみつけたからです。すぐに登録、面接などを受けてやっと合格し、日本で農業を学ぶ夢を叶えるチャンスを掴みました。 

 

<やっと日本に出発する時がきました> 

2015年6月4日に農業インターンシッププログラムに向けて日本へ出発しました。初めての外国の旅、もちろん色んな不安や心配もありました。クアラルンプール経由で約11時間かけてやっと日本に到着。飛行機が着陸する前の数分間、窓から日本のきれいな田んぼの風景が広がっているのを目にして感動しました。 

 

<日本の農業を学んでいる間> 

山梨県の清里(インターンシップ先)にむかいました。移動の途中で富士山がきれいに見える場所にも立ち寄りました。テレビでしか見たことがない富士山を自分の目で見ることができるなんて夢みたいでした。本当に感動しました。一生忘れられません。 

山梨県の清里のインターンシップ先で体験した日本の農家さんの働き方は並外れていました。熱意、規律、働き方、使用する農具、彼らの仕事に対する誠実さは本当に素晴らしかったです。 

最初はまだ慣れていないのですごく辛かったですが、農家さんたちが常に最善を尽くそうとする姿をみて、改めてこれが日本の農業、工業などの技術を向上し優れた製品を生産している原点だとわかりました。 

農業を発展させるためのこの姿勢は、母国に戻りインドネシアの農業に取り組む僕にとってはかけがえのない財産となりました。 


 
<大学卒業後・・・・>

故郷西ジャワの両親の元に戻り、近所の農家さん達の畑や田んぼなどを回りました。農家が生産しているもの、生産方法、販売方法について調べてみました。
僕の住んでいる地域は2017年頃からコーヒー豆を栽培している農家さんが増えていましたが低地なので栽培品種はロブスタ豆です。一般的な育て方は化学肥料や農薬を使用していました。収穫の時も完熟したコーヒー豆ではない豆も混ざっていたのでコーヒー豆の品質が低下、販売価格も安くなっていました。そして自然環境にも悪影響を与えていました。
私はコーヒー農家の栽培方法の改善、製品品質の向上、自然生態の改善を含めた販売価値の向上を支援することを決意し、コーヒー事業を開始することにしました。

コーヒービジネスを開始する 
まずは両親の農園でコーヒー事業を始めました。約百本の木を育てて、化学肥料を使用せずに自分が作った有機肥料を使用することにしました。収穫の仕方も見直し、完熟した豆しか摘み取りません。収穫した豆を水で洗って、天日で乾燥します。30分乾燥し、ひっくり返し、また30分乾燥。完全に乾燥するまで繰り返します。乾燥した豆を籾摺り機で皮を剥きます。グリーンビーンの品質レベル(グレード)を決定するための選別プロセスも導入しました。そして、品質のレベルによりグリーンビーンを分けます。このコーヒーは良質で健康的なコーヒー栽培プロセスから生産されたものであることをみんなに伝え続けました。しかし、ほぼ1年立っても販売はなかなか増えませんでした。 
2年目にマーケティングを拡大し、喫茶店(コーヒーショップ)への販売を試し始めました。また市場やSNSを通じて販売も行いました。そうすると、個人のお客様や喫茶店やコーヒー製品の家庭産業から注文が少しずつ増えて来ました。それからコーヒー製品が知れわたってくると様々な注文が出てくるようになりました。最初はロブスターコーヒーだけでしたが、アラビカコーヒーの注文も出てきましたので農家から直接アラビカコーヒーを購入し、販売しました。アラビカコーヒー生産者の団体にも参加し、品質の良いアラビカコーヒーを選んで仕入れました。お客様に満足してもらうためです。 



<コーヒー農家の子どもたちのためのコーヒー学校建設> 

環境に優しく、安心して飲めるコーヒー栽培方法を、村の子どもたちに無料で教える学校を作りました。これは働く楽しさを伝える活動でもありますが、この小さな一歩が、地球の環境保護につながっていくと信じています。コーヒー学校建設、運営に、賛同してくださった皆さま、ありがとうございます。皆さまからお預りした苗代金の一部を運営の資金として使わせて頂きます。 
2021年11月、オーナー制度の皆さんの苗を僕の山に植樹します。そして安心して飲めるコーヒーをお届けします。コーヒー学校で環境に良い栽培方法を学んだ子どもたちが、将来も継続してその栽培を続けられるように・・・僕も努力を続けます。皆さんありがとうございます。そしてこれからも宜しくお願い致します。(コマン訳) 

SDGs・サスティナブルなコーヒー の木オーナーで地球を守ろう

コーヒーの木オーナー様になって頂くことで、地球環境を守る第一歩を、私たちと共に

 歩んで頂きたいという思いで、この活動を始めました。インドネシアだけではなく、コーヒーを栽培している世界中の農家さんにSDGs・サスティナブルなコーヒー栽培が広がっていくことを願っています。